子供の頃、父は絶対権力で。
厳しくて威圧的で頑固で
瞬間湯沸かし器のようにキレやすくて
自衛隊上がりで腕っ節強いから
兄貴と喧嘩すると
「お兄ちゃん死んじゃう!」って
本気で怖かったし

やさしく受け入れられたり
抱きしめてくれた覚えもない。
ブスブス言われて育ったし。

正直、子供の頃は寂しかった。
意志の疎通ができなくて
辛いことの方が多かった。

なのに不思議なことに
今では家族で一番、気持ちが近くて解り合える。

父ほどの気の強さや激情は持ち合わせてないけど
根っこの部分が一番似てるようだ。

それに他の家族が萎縮しがちでも
私は泣きながら向かっていって
何度かぶつかり合ったから
喧嘩後の友情みたいなもんが
芽生えたのかな?とも思う。

歳を重ねて父が丸くなって
私が同じ目線で語り合える
大人になったのもあるだろう。


そして大人になって初めて、
家族イチ寂しがり屋で
とてつもなく愛情表現がヘタクソな人なんだと
理解できた。

父も自分の不器用さに苦悩しながら
子供と一緒に父親へと
成長していったんだろうなぁ。

手のかかる面倒臭いところも
まだまだあったりするよ?(笑)でも
それもひっくるめて父なんだなぁと
愛せる。



26日、朝。
二人分の朝食を作って食べて
ぶははと馬鹿話なんぞして
キリッとスーツに着替えた父のマフラーが
私が10代の頃、会社の旅行で行った
韓国のお土産でビックリした。

ずいぶん大切に使ってくれてんじゃん。


じゃあ、お互い頑張ろうな。と
握手をして玄関で笑顔で見送った。

そのあと
色んな意味で涙がこぼれたんだけど
父は、どうだったろうか?

私と一番似ていて
涙もろいんだから
絶対鼻のひとすすりでも
しているハズだと思う(笑)

そして、してねえよ!と言うだろう。

いや、最近は素直な一面を
みせれるようになってきたから
うん、泣けたよ。って言うだろうか。



新年に実家へ顔を出さないのは
今年が初めて。

また一緒に美味しい酒が飲めるよう
仕事がんばんなきゃな。