ウォーキングの途中、手をつないで歩いて来た、少女と母親としばし並ぶ。


学童帰りと思われる低学年の女の子。
空を見上げて
『わぁ、絵に描いたような雲だね。お母さん。』

お母さん無言。

『あーあ、手前に出てくるように描くにはどうやったらいいんだろう。』
悩ましい口調の女の子。


手前に出ない、出せないって私も幼い時悔しく思ったなぁ。
道理や技術を知り、頭で理屈こねて描けるようにはなったけど、かけない!でも描きたい!って一心で一生懸命見て描かれた子供の絵って、ハンパなく魅力や力が溢れてたりするよなー。

少し後ろでぐっときている自分とは対照的に
母親は最後まで無言だった。

大人だもの、面白くない事もあれば疲れてる日もあるだろう。

でも

『よく観て好きなように思いっ切りグリグリ描けばいいんだよ!そしたら答え見えてくるよ!』

母親のかわりに、小さな背中に向って大きな声で叫んでやりたかった。